アイスズメダイ

2011年8月21日日曜日

クロソラスズメダイ属 崎本部ゴリラチョップ

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和名:アイスズメダイ
学名:Stegastes apicalis  (De Vis, 1885)
沖縄本島 崎本部ゴリラチョップ

アイスズメダイだと思います。
すぐ近くの浅場にセダカスズメダイの幼魚がいたので
もしかしたらセダカスズメダイかな?と思ったのですが
良く見ると胸鰭の縁がきれいなブルーをしていました。
南方系のお魚のようで、伊豆では八丈島よりも暖かいところで見られるようです。

背鰭の前方に黒斑があり、胸鰭がブルーで縁取られているのが特長です。
アイスズメダイはクロソラスズメダイ属なのですが
この属は特定の藻類のお世話をして育てるそうです。
今回は時間がなくて、どこの藻を育てているのか確認できなかったのですが
次回はその生態を観察してみたいと思います。

----2013年2月16日-----------------------------------------------------------------------------------

2013年2月16日 沖縄本島 崎本部ゴリラチョップ -3m  21℃

崎本部ビーチからエントリーして沖に向かって・・・


2013年2月16日 沖縄本島 崎本部ゴリラチョップ -3m  21℃

このようなちょっと、オーバーハングになった部分の
暗くなった部分に・・・




2013年2月16日 沖縄本島 崎本部ゴリラチョップ -3m  21℃

卵がありました。 発眼していますね。


2013年2月16日 沖縄本島 崎本部ゴリラチョップ 12cm  21℃

途中このアイスズメダイのオスが鋭く、威嚇してきました。
卵は2箇所にあり、時期を少し変えて産卵したように見えました。
もう一方の卵のアップもとっておくべきだった、残念。


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2013年2月21日12:00 沖縄本島 崎本部ゴリラチョップ -3m 21℃

アイスズメダイの卵を観察してみました。


崎本部の浅場、3mのところでアイスズメダイの産卵場所を見つけました。



ちょっと暗がりになった場所に生みつけられています。
この卵を守っているアイスズメダイはオスだと思います。
このオスの産卵床がここなのでしょう。



卵を良く見ると、場所によって色が異なっていました。
おおよそ、上記の3箇所に分かれて生んでいるように見えました。



A部分の拡大



B部分の拡大



C部分の拡大



上記のABCをさらに拡大するとこのようになります。

A:産んでから少し経ってますね、分裂が始まっています。
B:発眼していますね、これが一番早く産み付けられた卵だと思います。
C:産みたての卵ではないでしょうか?

写真からだと、それぞれの卵の発育具合が異なるようです。
つまり、アイスズメダイのオスは短期間のうちに
複数のメスと数回に分けて産卵行動をすると推測されます。
つまり、もてるオスが多くの卵を確保することができるということなのでしょうね。
(1匹のメスと複数回に分けて産卵活動を行うという可能性もあります
これは、実際に産卵しているところを確認してみないと分かりませんね)

ちなみに、クマノミなどは一夫一婦制のため、産卵は一度ということとなります。

今後の課題としては、実際に産卵行動をしているところを見てみたいですね。
卵の状況から、複数回に分けて産卵しているのではないかと思われるので
何日も観察し続けないと、アイスズメダイの社会は見えてこないかもしれません。


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アイスズメダイの幼魚はまだ見たことがないので
今後の課題としたいと思います。



★今後の課題★
アイスズメダイの幼魚を撮影する
藻類のお世話をするアイスズメダイを観察する


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