アヤヘビギンポ

2012年4月5日木曜日

クロマスク属 山川

t f B! P L
★★★アヤヘビギンポの婚姻色および産卵行動★★★

日時:2013年1月31日 14:00~15:30
旧暦:十二月廿日
ダイビングポイント:沖縄本島 山川
場所:エントリーしてすぐのテトラポット
水深:1.5m
水温:21℃
日出07:13 日没18:09
正午月齢19.3
潮名 中潮
03:29  14cm 干潮
09:50 175cm 満潮
15:50  41cm 干潮
21:51 169cm 満潮


アヤヘビギンポ婚姻色


・エントリーしてすぐに、アヤヘビギンポ婚姻色のオスを7箇所で見かける、いずれもテトラポット。
・産卵場所は、すべて日陰側か、テトラの裏側の日のあたらない場所。
・婚姻色のオスがすばやい動き(求愛?)をすると、メスが近づいて来る。
・観察場所のテトラポットには、婚姻色のオス3匹、婚姻色のメス6~7匹、メスの様な色のオス4匹
・上記写真のオスは、最大で5匹のメスと産卵行動をしていた。
・産卵床は、直径20cm程度の楕円形と思われ、赤い藻が均一に生え、平らな場所である。
・上記の産卵場所に、メスが数匹で産卵行動をとる。
・メスの産卵行動は、体をくねらせながら少しづつ前進し、平らに卵を植えつけている。
・そこにすかさず、オスが精子をかけている模様。
・上記写真のオスは90分以上この産卵行動を行う。
・途中、メスの様な模様をしたオス(3匹)が、サッと現れ産卵床に放精する(推測)
・それを、上記の婚姻色のオスが追い払う。

・他の場所の婚姻色のオスは、2匹のメスと産卵行動。
・途中、オスの放精行動が途絶えると、1匹のメスが上記のオスの産卵床に移動した。




・上記写真では1匹のオスと、4匹のメスが確認できる。
・何らかの刺激によって、婚姻色のメスがこの産卵床から離れると、その近くにいた、メスのような色をしたオスがみるみる婚姻色に変わろうとしていた。
・上記写真のオスはこの近辺のオスの中では、もっとも大きな個体と思われる。

・今日の風向きは、冬には珍しく南向きであり、この産卵場所の水面は穏やかだった。

とても刺激的な90分でした。 


[推測]
・メスのような模様をしたオスは、なぜ婚姻色になってメスにアピールしなかったのか?

→推測1 自分が婚姻色になってメスにアピールし、産卵を促すより、既に多くの卵を産んでいる他のオスの産卵床に、隙を狙って放精する方が受精の確立が高いと踏んでいる。 さらに、他のオスの放精行動に疲れが見えた頃に、自分が婚姻色になって他のメスにアピールし産卵行動に移ったほうが、多くの受精が期待できるから。

→推測2 単に、婚姻色になって産卵活動していたオスが、近辺のメスを全て掌握しており、体の大きさ、力で適わないオスが、産卵活動をしているオスの隙をつく以外、自分の精子を受精させるすべがなかったから。

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